
病気などで日常生活が制限されることなく、心身ともに健康でいられる年齢を指す、「健康寿命」
日本では、平均寿命が延び続けるにつれ、いかに健康寿命を延ばすかが課題になっています。
最後まで自分の足でしっかり歩き、ピンピンコロリな人生を送るために、健康寿命を延ばすための早めの対策を行いましょう。
健康寿命を延ばすためのポイントは、生活習慣、食事、運動の3つです。
その中で、今回は食事に焦点を当てて見ていきましょう。
健康寿命を左右するものは?
健康寿命を左右するのは、脳と骨です。
寝たきりや要介護の二大原因が、「脳卒中」と「骨折」と言われています。
脳卒中で倒れてしまうと60%の確率で後遺症が残るとされており、その後遺症により寝たきりや介護生活を余儀なくされます。
また、高齢になってくると足腰が弱り、転倒するリスクが高まります。
その上、骨粗しょう症などにより骨自体も弱くなっているので、転倒がすぐに骨折へとつながり、そのまま寝たきりになることも少なくありません。
脳と骨に良い食事を心がけることで、健康寿命の改善を目指しましょう。
脳と骨に良い食事
①塩分を控えて血管を強く
食塩の摂りすぎは、血管の老化により高血圧を招き、脳卒中のリスクを高めます。
塩分は、調味料としての食塩を減らすだけでなく、食事全体のバランスから考える必要があります。
例えば、和風だしの素やコンソメ、ドレッシングなどの調味料には食塩が多く含まれているものがあります。
また、パンやチーズにはそれ自体に食塩が含まれています。
そのため、私たちの普段の食事では調味料として塩を使わなくても、食塩換算で1日3gのナトリウムを摂取しているといわれています。
WHOは、食塩摂取量の目標を1日6g以下としています。
そう考えると、1日の食事に使える食塩の量は意外と少ないことが分かります。
②野菜と果物で活性酸素を撃退
血液の流れを悪くし、脳卒中の1つの原因となるのが活性酸素です。
活性酸素は、普通に生活しているだけでも作られるのですが、ストレス、紫外線、過度な飲酒や喫煙によって増えるといわれています。
この活性酸素を減らしてくれるのが、ビタミンC、E、ポリフェノールなどを豊富に含む優しと果物です。
野菜と果物をたくさん摂取することで、血管を傷めつける活性酸素を消去し、血圧を下げてくれます。
③牛乳・乳製品を積極的にとる
牛乳・乳製品は、良質のたんぱく質とカルシウムの重要な摂取源です。
カルシウムをしっかり摂取することで、血管と骨を若く保ちましょう。
以上、健康寿命を延ばす食事のポイントをお伝えしました。
毎日の食事を見直すことで、いつまでも健康な生活を送りましょう。
また、健康寿命を延ばすには、運動や生活習慣の見直しも必須です。
次の記事でチェックしてみてください。