
健康寿命を延ばしてピンピンコロリな人生を送るために大切なのが、食事、運動と並んで生活習慣です。
いくら食事や運動に気を付けていても、健康を害する生活習慣を送っていては本末転倒です。
今回は、健康寿命に大きくかかわる、喫煙、飲酒などの生活習慣について見ていきます。
お酒はほどほどに、飲むならワインが◎
長期的なアルコールの摂取は脳をはじめとして、心臓、肝臓、胃腸など全身のあらゆる場所に影響を及ぼします。
さらに炎症を悪化させる作用を持っているため、ケガを治りにくくするほか、ガンのリスクを高める危険性もあるのです。
ただ、お酒はコミュニケーションを円滑にしたり、ストレスを軽減したりする効果もあるため、無理に控えようとすると却って悪影響になる場合もあります。
厚生労働省の“健康日本21”計画によれば、純アルコール摂取量が1日に20g以上になると危険水準。
アメリカのがん研究財団は、「ガン予防の15ヵ条」で、男性は1日2杯以下、女性は1杯以下にと定めています。
※1杯はビールで250ミリリットル、ワインで100ミリリットルの計算です。
また、聞いたことがあるかもしれませんが、赤ワインは他のお酒と比べて身体に良いと言われています。
赤ワインに含まれるポリフェノールが長寿遺伝子に直接働きかけ、老化の原因となる活性酸素を抑制する酵母菌の寿命を延ばしたという研究発表もあり、実際に身体に良いことが証明されています。
お酒はほどほどに抑え、飲む場合はワインを飲むことで、健康寿命の延伸につながると言えます。
喫煙は今すぐ止める
タバコは百害あって一利なしと言われており、WHO(世界保健機関)はタバコの害について幾度も警鐘を鳴らしています。
タバコには、肺がんをはじめとした多くのがんや、虚血性心疾患、脳血管疾患など多くの疾患を引き起こす有害物質が含まれています。
また、タバコ葉が燃えるときに出る一酸化炭素も問題視されています。
それは、一酸化炭素は血中のヘモグロビンと結びつき、酸素の運搬を阻害してしまうからです。
このように、タバコは健康寿命にとって敵とも言えます。
ただ、タバコに含まれるニコチンには依存性があり、自分の意志だけでは、やめたくてもやめられないことが多いです。
タバコを無理にやめようとすると、イライラやストレスにつながってしまうので、自分でどうしてもやめられない場合は、禁煙外来がおすすめです。
禁煙外来は、条件を満たせば健康保険が適用されるため、1日1箱喫煙する方なら、毎月のタバコ代よりも禁煙治療費の方が安くなる計算になります。
健康寿命を延ばし、最後まで生き生きとした生活を送るために、喫煙者の方はこの機会にぜひ禁煙にチャレンジしてみてください。
ストレスフリーが長寿の秘訣
過度のストレスにさらされ続けると、人の身体はいろいろな不調をきたすようになります。
ストレスは、体を緊張させる交感神経を活発化させる性質があります。
その交感神経は、筋肉や血管の収縮を引き起こし、血圧が大きく上昇します。
それによって、高血圧や動脈硬化の危険性が高まってしまうのです。
また、ストレスによる交感神経は、免疫機能の低下につながるので、ガンを含めた様々な病気のリスクが高まります。
そのため、ストレスとうまく付き合うことは、健康寿命を延ばす上で大切な要素の一つと言えます。
では、ストレスを予防するにはどうすれば良いのでしょうか?
次の記事でチェックしてみてください。