
あなたは、「健康寿命」という言葉を聞いたことがありますか?
高齢社会が進むにつれ、ただ平均寿命を延ばすだけではなく、健康で生きられる「健康寿命」をいかに延ばすかに関心が高まっています。
出来ればいつまでも健康でピンピンコロリな人生を送りたいですよね。
とは言え、
「健康寿命、最近よく聞くけど具体的にはどういうもの?」
「健康寿命と平均寿命はどのくらい差があるの?」
など、健康寿命についてまだあまり良く分からない部分もあると思います。
今回は、今注目されているの健康寿命について、詳しく見ていきたいと思います。
健康寿命とは?
健康寿命は、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されており、具体的には、病気で寝たきりになったり介護を受けたりせず、心身ともに自立して健康的な生活が送れる年齢のことです。
では、日本人の平均健康寿命は何歳なのでしょうか。
厚生労働省の最新データ(平成26年度)によると、平均健康寿命は男性:70.42、女性:73.62となっています。
健康寿命は、病気にならずに自立して生活できる年齢なので、男性なら70.42歳、女性なら73.62歳以降寿命が来るまで、病気で寝たきりになったり介護が必要になったりという状態で過ごすことになります。
平均寿命が延びても、健康寿命が延びなければ、生き生きとした老後を送ることが出来ませんよね。
では、実際に平均寿命と健康寿命にはどのくらいの差があるのでしょうか?
平均寿命と健康寿命の差
厚生労働省の最新(平成26年)のデータによると、平均寿命と健康寿命は下記のようになっています。
男性
平均寿命:80.5
健康寿命:70.42
女性:
平均寿命:86.83
健康寿命:73.62
※棒グラフで比較
*引用元
厚生労働省
「平成26年簡易生命表」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life14/dl/life14-06.pdfhttp://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life14/dl/life14-07.pdf
「健康寿命の国内と海外の現状把握と分析評価に関する研究(平成26年度)」
http://toukei.umin.jp/kenkoujyumyou/houkoku/H26_toku.pdf
このデータで見ると、男性の場合は約10年、女性の場合は約13年を寝たきり、あるいは要介護の状態で過ごすことになります。
案外長いと思いませんでしたか?
内閣府の発表によると、平均寿命は今後も伸び続ける見込みで、2060年には女性が90.93、男性が84.19になるという予測を立てています。
<引用元>
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/gaiyou/pdf/1s1s.pdf
健康寿命が延びなければ、その分要介護状態の期間がさらに延びてしまいます。
今後、平均寿命が延びるにつれてこの差が拡大すれば、健康上の問題だけではなく、医療費や介護費の増加による家計へのさらなる影響も懸念されます。
健康に配慮する一方で、こうした期間に対する備えも重要になります。
ただ、できれば人生の最後まで自分の足で歩きたいですよね。
そのためには、元気なうちに疾病予防や健康増進の対策をして、健康寿命をできるだけ延ばすことが重要です。
では、具体的にどんな対策をすればよいのでしょうか?
次の記事をチェックしてみてください。